新たな視点でまちづくりに取り組む〔2020.4~〕

新たな視点でまちづくりに取り組む〔2020.4~〕


はこまち通信 vol.53掲載(2020年7月発行)


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により函館及び道南のNPO・市民活動団体の活動や事業が大きな影響を受けています。

地域の課題を解決するため、函館市地域交流まちづくりセンター(以下まちセン)は『5つのミッション』を掲げて活動してきました。

感染症の終息が見えず、さまざまな制約が生じるなか、これからはどのような視点でまちづくりに取り組むべきか。

そこで今回は『NPO法人はこだて街なかプロジェクト』理事長の山内 一男さんをゲストに、ミッションのひとつ『市民活動団体の支援』に焦点を当てながら、今後について、丸藤センター長、大矢センター長代理がお話をお聞きしました(2020.5.26)。

山内さんのNPOの活動はどうされていますか。

山内さん

NPOや市民活動団体にはそれぞれ『活動の目的』があり、『活動を継続』することで『社会的責任』を担っていますから、『活動を止める』『活動が止まる』という今の状況はハンディが大きすぎるよね。

仲間と集まって打合せしたいけどできない。調べごとがあっても図書館が閉まっている(取材当時)。私のNPOも研修会を予定していましたが、東京や札幌から講師を招くことができなくなりました。

仲間とは電話やメール、Webツールにも挑戦しながら、活動が再開できることになった時のための準備は続けているのですが、お互いの熱量が伝わらずもどかしい。やはり『仲間と集まって、直接会って話す』のとは大違いですね。

丸藤

確かに『情報の共有』だったり『進捗の確認』ということなら電話やメール等でもできますよね。一方で、NPOや市民活動団体の活動に必要な『新しいものをつくりあげる』ということでいえば、『集まることができない今の状況』は、とてもやりづらいですよね。

 

今後はどのような支援が必要となるでしょうか

山内さん

臨時休館から再開したまちセンも、これまでとは違った対応が求められるでしょう。団体からの『資金相談』『クラウドファンディング』といった相談に、スタッフがどこまで対応できるか。相談業務は、何よりスピーディーな対応が一番です。まずはすぐ回答してあげて「あれ?別の解決法もあるぞ」となったら、また連絡してあげれば、団体のみなさんも安心できると思います。

丸藤

はい、団体からの相談業務において、まちセンスタッフのさらなるスキルアップは欠かせません。そのためには何より、北海道内の『中間支援組織』と情報を共有しながら『協働で支援する』ことが必要と考えます。

『新型コロナウイルスの影響によるNPO及び多様な市民活動の存続危機に対する支援に関する要望書の提出』(次ページ参照)もそのひとつです。私も、これまで札幌で実施していた『中間支援組織』の会議を『Web会議』に移行して、連絡を取り合っていますセンター長 丸藤の「今 伝えたいこと」ページ参照)

山内さん

どの分野の団体も大変だと思いますが、『文化・芸術』分野の団体は特に大変だと思います。例を挙げると、私の知り合いに『こどもたちに人形劇を見せる団体』があるのですが、団体側が対策を講じて「大丈夫」と思っても、今の状況の中で活動することを社会が許すでしょうか。

私のNPOも、このさき活動を再開できることになって、動き始めようとするときに、加速をつけられるか…『組織の体力』にとても不安を感じています。

まちセンには、『NPOの活動が止まる』というこの現状が『社会にとってマイナスである』ということを、世間に広く知ってもらう役割も担ってほしいです。

大矢

まちセンも『NPOまつり』の中止を決めました。『函館野外劇』を運営する『NPO市民創作 函館野外劇』事務局や、『はこだて国際民俗芸術祭』を運営する『(一社)ワールズ・ミート・ジャパン』など、函館の夏を代表するイベントを企画する市民活動団体が、イベントの中止や規模の縮小を発表しています。函館近郊の団体が、具体的にどんな状況で、どんな支援を求めているのかを知るために、『緊急アンケート』を実施しましたページ下参照。寄せられた声に応えていくことと同時に、世間にも広く発信していきます。

 

終わりに

山内さん

『新たな日常』が求められているけど、僕はやっぱり相手の顔色を見たいし、相手の温度を確かめたい。やはり「人と人とがふれあう」「顔をあわせて話し合う」ことをしなければ、NPOの活動は何も生まれないし、何も生み出せない。一番大事なことだと思いますよ。

丸藤・大矢

そうですね。やはりそれにつきると思います。本日は、さまざまな角度から『まちセンの新たな視点』を提示していただき、ありがとうございました。


■ 課題解決に向けての新たな視点
  • 道内の中間支援組織と連携し、協働で支援する
  • スピーディーな相談対応、さらなるスキルアップ
  • この現状を世間に知ってもらう発信力を高める
  • 3密を避けるなどの『新たな日常』を取り入れながら
    団体の活動を支援する(例:Webツールの活用)

今回のゲスト

山内 一男 さん

函館市出身。建築企画山内事務所 代表 
NPO法人はこだて街なかプロジェクト 理事
NPO法人NPOサポートはこだて 理事長

 


■  北海道NPOサポートセンターによる無料相談

〔対 象〕
コロナウイルス感染症防止対策によって団体運営に影響が出ている道内の非営利団体、NPO法人、任意団体、一般社団法人(非営利型)、一般財団法人(非営利型) など

〔相談内容〕

  • 資金調達(融資、助成金等)
  • 在宅勤務等に伴う労務的な課題
  • 理事会/総会の開催
  • その他お困りのこと

相談について、詳しくはこちら
▶  COVID-19 電話・WEB相談を受け付けます![無料] (NPO法人北海道NPOサポートセンター)

 

■ 新型コロナウイルスの影響によるNPO及び多様な市民活動の救済措置の要望書を提出しました

主な内容 : 事業者等に対する各種支援や補助をNPOに対しても同様に実施を
提出先 : 北海道道民課を通し鈴木北海道知事および関係各部署
提出日 : 第1回・4月27日、第2回・6月4日
提出団体 : 道内の中間支援組織(7団体)の連名

 

■ 緊急アンケートの結果報告(抜粋)

新型コロナウイルス感染症拡大によるNPO・市民活動団体等への緊急アンケート回答結果(函館及び近郊)

調査・集計/NPO法人NPOサポートはこだて(2020年5月15日~31日)
アンケート送付210団体のうち90団体からの回答。

Q1. 団体の主な活動分野について

 

Q2.新型コロナウイルス感染拡大により、団体の活動や経営に影響が生じていますか?

Q3. 具体的にどうような影響を受けているのか (※複数回答)

 

◎ 企業同様、NPO等も経済的に大きな影響を受けており、
  また活動や団体の存続においても危機的影響が出てきています。

 ▼ アンケートの全結果はこちら

感染症に伴う緊急アンケート結果報告(2020.6)

 


 

はこまち通信 vol.54掲載(2020年10月発行)

 地域の課題を解決するため、まちづくりセンターは2007年のオープン以来、5つのミッションを掲げて活動してきました。なかでも移動したり、他の地域の方と接する機会がある『移住者支援』については早急に『新たな視点』が必要です。『移住サポートセンター』Webページへのアクセス数は増加しており、移住情報を発信するメールマガジン(以下『メルマガ』)への登録者数は460人と過去最高になりました。(※8月31日現在)

 2013年に地元、函館にUターンした『箱バル不動産』代表、蒲生寛之さんも、移住相談に力を入れるおひとりです。「暮らしを見つける宿」がコンセプトの宿泊施設『SMALL TOWN HOSTEL(スモール タウン ホステル 以下ホステル)』では「函館で暮らす楽しさ」を発信したり、2019年10月には移住検討者セミナー(東京・有楽町)のゲストとして登壇。集まった関東圏の移住検討者に向けて、自身のUターン体験を熱っぽく語りました。

 オンラインツールやSNSを活用し「自粛中もめちゃめちゃ忙しかったです」と振り返る蒲生さん。『新たな視点』での支援について、大矢センター長代理、はこだて暮らしコンシェルジュ谷口がお話をお聞きしました。(2020.8.5)


【対 談】 箱バル不動産 代表  蒲生寛之 さん

 函館市の移住支援体制

 函館移住アンケート

【移住者の声】  BAR Suginami 服部 真由子 さん

外出自粛期間中、蒲生さんの活動はどんな影響や変化がありましたか?

蒲生さん

 5月からホステルで『オンライン宿泊』をはじめました。僕も最初に聞いたときは正直、疑問に思いましたが、この取り組みをスタートしたゲストハウス(和歌山県)の『オンライン宿泊』を実際に体験してみたところ、とても有意義な時間を過ごせたんです。

函館での暮らしぶりやホステルのことをオンラインで紹介できると分かったので「自分でも掘り下げてみたい」と思ったのがきっかけです。

 『オンライン宿泊』のメリットは『非対面』で人と会話ができるところです。感染のリスクもおさえられるうえ、移動の時間がかからない点もいいなと思います。SNSで告知したところ、若い方に限らず、50代など幅広い年代の方が参加してくれました。

 

谷口

 オンライン宿泊ですか!わたしたちもオンライン移住相談窓口の開設に向けて準備中です(10/1より受付開始)。蒲生さんはいつも新しいことに取り組んでいるイメージがあります。ほかにもまだありますか?

 

蒲生さん

 「函館で暮らす楽しさ」を伝えたくて、ホステルのプロモーションビデオを制作しました。撮影は昨秋でしたが公開のタイミングがこの時期に重なってしまいました。公開したときは反響が大きかったです。

 8月9月は『西部地区の魅力』と『泊まる楽しさ』の両方を知ってもらいたくて、ホステルの『一棟貸しプラン』を実施します。例えば、仲が良い家族数組で宿泊したら、中止になってしまった幼稚園の「お泊り会」の代わりに、楽しい思い出が作れるんじゃないかって。

 『一棟貸しプラン』は函館の方にもおすすめしています。遠くに行くことだけが、旅じゃないですからね。

 

大矢

 私たちも移住希望者と接するときは「函館での暮らし」を中心に情報提供することを心がけています。函館の良さ、暮らす楽しさを知ってもらう。これは移住希望者だけじゃなく、私たち函館市民にも言えることですよね。

 

谷口

そうですね。私たちが楽しく暮らすことが大事ですよね。ところで、蒲生さんは生まれも育ちも西部地区なんですよね?

蒲生さん

 いえ、生まれは本通で、両親が家を建てて、中学から西部地区です。西部地区には海も山もあって、大門(駅前地区)も割と近いので、自転車であちこち走りまわってました。

 やがて函館を離れて東京で暮らすうち、アンティークや骨董に興味を持ったり、古い建物をリノベーションしたギャラリーや、そこで活動するクリエイターたちと知り合ったりするなかで「そういえば、函館にもそんな建物がたくさんあったな!」と。

 でも、帰省するたび、それらの古い建物が解体されていて、残念に思ってました。

 

大矢

 そうでしたか、てっきりお生まれも西部地区かと思ってました(笑)。中学からだったんですね。

谷口

  蒲生さんのまわりには、共に西部地区の魅力を発信する『箱バル不動産』のメンバーや、『IN&OUT』阿部光平さん(函館出身、東京在住のフリーライター)など、『仲間に恵まれている』というイメージがあります。ちなみに阿部さんとはどちらで知り合ったのでしょうか?

 

蒲生さん

 (『函館に移住した人』『函館を離れた人』を紹介するウェブサイト『IN&OUT』の)阿部さんは、高校の時の2年先輩です。よく行く洋服屋さんが一緒だったり、函館のライブ会場で会ったりするうちに親しくなりました。東京で暮らしていた頃もひんぱんに連絡を取ってましたね。

 

谷口

 『IN&OUT』では、蒲生さんのインタビュー記事もたっぷりと掲載されてますよね。ご自身のUターン体験や函館・西部地区への思いと共に「お顔(写真)」も大きく出していらっしゃる。蒲生さんのこの記事をご覧になれば、はじめての人も安心して『移住相談』だったり『住まい探し』をお願いできるのでは、と思っています。

 わたしたちも安心して相談してもらえるよう、情報発信に力をいれていきたいと思います。

 

大矢

去年わたしたちがずっと相談にのっていた「二拠点生活(お住まいの地と函館とを行ったり来たりの方)」が、今年の夏は蒲生さんの物件で過ごしているそうですね。これからもお互い連携を取りながら、新たな視点で移住者支援をすすめていけたらと思います。

 

この自粛中に、蒲生さんの知っている方で、函館に移住した方っていらっしゃいますか?

 

蒲生さん

 いらっしゃいます。昨年10月のセミナー参加者です。もともと『二拠点生活(お住まいの地と函館とを行ったり来たり)』を考えていた方なんですが、リモートワークを機に「函館に移住してもいいか」と職場に相談してOKが出たそうです。

 

大矢

 「リモートがきっかけで函館移住」という方が実際にいらっしゃるんですね!

 

蒲生さん

 以前は函館に移住したくてもできなかった人たちが、今後は「仕事を続けながら函館に住めるのでは?」と検討しはじめているのではないかと思います。相談者は僕と同世代、30代前半から40代前半の方が多く、函館移住と同時に起業の準備をすすめているご夫婦もいますよ。


大矢

 若い世代にとっては「仕事」が決まらなければ「移住」とはならないですからね。

 

 

移住検討者に向けて、今後はどのような支援が必要になってくると思いますか?

 

蒲生さん

 函館ってネームバリューはあると思います。ですが去年と今年でツーリズムそのものが大きく変化していますので、これからは従来の切り口だけでなく『危機感』を持ちながら『若い世代』に向けて情報を発信していかなければと感じます。

 情報発信の手法はInstagramがメインで、次にfacebookを利用しています。「西部地区のことを紹介したい。移住希望の方にも」という気持ちで発信しています。

 

大矢

 若い世代にも情報が届くよう、わたしたちも従来の手法だけじゃなく、SNSもおおいに活用していかなければと思います。今日はありがとうございました。


■ 課題解決に向けての新たな視点
  • オンラインを活用した『顔が見える』移住相談
     → 安心して相談できる環境づくり

  • SNSの強みをいかして、このまちで暮らす人の魅力を伝える
     →  何より自分たちが楽しく暮らす

今回のゲスト

蒲生 寛之(がもう ひろゆき) さん

函館市出身。合同会社箱バル不動産・代表
株式会社蒲生商事・宅建主任 
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、古民家鑑定士1級
NPO法人はこだて街なかプロジェクト・メンバー


 

【函館しごとネット】

函館市経済部雇用労政課 山村さん
函館市東雲町4-13 
0138-21-3309(平日8:45~17:30)

【東京(有楽町)移住相談窓口】

認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター
どさんこ交流テラス 大貫さん
東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館8階
090-1541-0011、03-6273-4401(代表)
月曜・祝日休み(10:00~18:00)

【函館市窓口】

移住ナビfacebookページでの情報発信など

函館市企画部企画管理課 西川さん
函館市東雲町4-13 
0138-21-3621(平日8:45~17:30)

【古民家・リノベーション】

合同会社箱バル不動産 代表 蒲生さん
函館市末広町18−25 (SMALL TOWN HOSTEL Hakodate内)
0138-83-8742(平日9:30~17:00)

【函館の起業支援】

函館市産業支援センター 
起業相談担当 進藤さん
函館市桔梗町379-32 函館テクノパーク内
0138-34-2561(平日9:00~17:00)

【ワーケーションin 函館】

函館市経済部工業振興課 
企業立地担当 小川さん
函館市東雲町4-13 
0138-21-3307(平日8:45~17:30)

【空き家対策】

NPO法人はこだて街なかプロジェクト 理事長 山内さん 
0138-55-8138(株式会社建築企画山内事務所内)
E-mail info@h-machi.com
第1・第3土曜10:00~15:00は無料相談実施(要事前予約)
会場:函館市地域交流まちづくりセンター

【移住サポートセンター】

はこだて暮らしコンシェルジュルジュ 谷口
函館市末広町4-19 まちづくりセンター内
0138-22-9700(9:00~21:00)
E-mail info@hakomachi.com


約半数が関東・甲信越地方という結果でした。
アンケートの全ての結果は、移住サポートセンターのブログで公開中です。
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移住アンケートありがとうございました(2020.9)


 移住サポートセンターでは不定期で『移住者の体験談』をご紹介しています。
今回は、二拠点生活(お住まいの地と函館とを行ったり来たり)を送っている方から『移住のきっかけ』『函館の印象』『利用した制度』などについてお話をお聞きしました。


◆ BAR Suginami ◆

函館市本町29-23 オールドスタイルホテル函館五稜郭 1F / 電話 0138-84-8873

子どもたちの中学進学がきっかけで函館へ

 神奈川から函館へ、二拠点生活を送り始めて早1年数か月が経過しました。
函館とのつながりは2015年、長男が函館の中学校へ進学、寮生活を始めたのがきっかけです。長男を連れて函館へ学校見学に訪れた日は、最強寒波の影響で猛吹雪。「こんな大雪!絶対住みたくない!」と言われるかと思いきや、初めて見る大雪に長男は大はしゃぎ。とんとん拍子に若干12歳で親元を離れることとなりました。

 私も、年数回の学校行事で神奈川⇔函館を往復するうちに、歴史あり自然豊かな函館に魅力を感じ、さらに昨年、長女も函館の学校へ進学したことをきっかけに、函館と神奈川のデュアルライフ(二拠点生活)を開始。仕事を辞め、五稜郭公園駅から徒歩数分のホテル1Fで「BAR Suginami」とネット通販事業を営みつつ、デュアルライフ(二拠点生活)を楽しんでいます。

友人ゼロからたくさんの方に助けられて

 函館には友人も親戚もいなかったのですが、お気に入りの地元店などで顔見知りとなる方が少しずつ増え、2019年4月に本格移住してきたときには、「手伝うことはない?困っていることはない?」とたくさんの方に声をかけていただきました。長く勤めていた東京の職場では、すぐ隣に座る同僚にPCチャットで話かけるような毎日だったので、初めのうちは、函館の人々の近い距離感に少々戸惑いながらも、優しさと温かみを感じました。
移住サポートセンターでは「まちセン茶論」という移住者の集いも開催されており、参加してみました。先輩移住者の方から体験談を聞いたり、移住してから困ったことを相談することもできたので大変助かりました。今では、お店のお客様に「服部さんは、昔から函館に住んでいる自分より友達が多いね。」と言われるくらい、多くの方と知り合い、助けていただき感謝しています。

冬の暮らしで困ったこと

 とはいえ、良いことばかりではなく困ったこともありました。

  1. 冬の買い物が大変。普段、車を持たず自転車生活のため、大きな重い買い物はネットスーパーや通販中心となりました。しかし困ったと言いつつも、首都圏よりタクシー料金が安く、バスや市電も多いので移動に困ることはさほどありません。

  2.  真冬にボイラーが故障し、しばらくお湯が使えなくなった。近所に温泉があったので助かりました。神奈川では徒歩圏に銭湯がなかったのですが、函館は町中に温泉があり湯めぐりも楽しみのひとつです。

  3.  水道の凍結が心配。神奈川に帰省時、自宅の水道が凍結しないか心配でした。水抜きの方法やマイナス何度だと危ないのかを、ご近所の方に教えてもらいました。私は、幼少期に札幌に住んでいたので、雪には慣れていると思っていましたが、いずれも北海道ならではの洗礼です。

函館は、都心との距離も環境もちょどいいまち

 こうして一年を通して振り返ると、困ったこともありましたが、自分らしく伸び伸びとした生活ができていると感じます。海があり山があり、適度な都会でもあり、少し歩けば観光気分でお散歩。自然の恵みを受けた美味しい食もあり。函館は、都心から移住するのにちょうどよい街だと思います。東京では、通勤で往復2時間を超える時間を奪われ、満員電車に辟易するストレスフルな日常。このコロナ禍において、更にリモートワークのシステムが整えば、首都圏からの地方移住も増えるのではないかと感じます。函館は、まちの中心部と空港が近く、東京に戻るのも先の通勤時間とさほど変わりがありません。場所にとらわれない働き方を検討している方にとって、函館は、距離的にも環境的にもぴったりだと思います。

『二拠点生活』でじっくり検討を

 とはいえ、急に見知らぬ土地に移住をするというのは勇気がいることです。そんな方には、私のように『二拠点生活』からはじめてみてはいかがでしょうか。行ったり来たりの『二拠点生活』であれば、じっくりと『終の棲家』にするかどうかを検討できます。ちょっとためしてみようかな、という方がいらっしゃいましたらぜひ一度、私のお店(BAR Suginami)にご相談にいらしてください(笑)。
『完全移住』というかたちだけではなく、私のように『二拠点生活』を実践する方が増えて、行政のサポートや税収システム等が整えば、『新しい生活スタイル』が生まれ、地方経済の活性化にも繋がるのではないでしょうか。


 


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