京都・東華菜館本店にある手動式エレベーターを見学してきました!(2025.11.28)

2025年11月28日(金)、京都市にある老舗中華料理店・東華菜館本店を訪れ、日本最古の手動式エレベーターを見学しました。まちづくりセンターにある東北以北最古の手動式エレベーターと同じ米国・オーチス社製で、以前から一度見てみたいと思っていましたが、ついにお目にかかることができました。金曜日の夜ということもあって満席でお忙しい中、兄弟で店を経営する于修海さんと于修忠さんにご案内いただきました。

東華菜館は1945(昭和20)年に于さんご兄弟の祖父・于永善さんが創業。店舗建物は1926(大正15)年に西洋料理店として建てられたもので、アメリカ人建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズにより、スパニッシュ・バロックの様式の洋館として設計されました。店内は竣工当時の趣が大切に残されています。

手動式エレベーターは1924(大正13)年製。エレベーター内に入り、足元を見ると、まちづくりセンターと同様に「オーチス」の社名が刻まれ、スタッフの方のレバー操作でエレベーターが乗降します。

今回は特別に店舗屋上にも案内していただきました。屋上にはエレベーターの機械室があり、その意匠はまちづくりセンターにも似たものがあり、親近感が湧きました。

建物の維持・補修に関しては「当時のデザインに対するリスペクトを大切にしている」とのお言葉が大変印象に残りました。先人たちが現代に残してくれた歴史を未来へ守り継ぐ精神をまちづくりセンターの運営でも大切にしていきたいと思います。

また、東華菜館とのご縁を大切にしたいことから、パンフレットを数部いただいてきました。希望する方に先着でお渡ししますのでお申し出ください。(まちづくりセンターのパンフレットも東華菜館に設置してもらうことになりました)

東華菜館の詳細についてはホームページをご覧ください。

この度、開港5都市景観まちづくり会議2025神戸大会に参加するため、センター長の仙石とともに京都を訪れました。当大会は、まちづくりセンターで活動している市民活動団体「函館景観まちづくり協議会」の活動の一環です。後日大会レポートも公開します。

byいいお