「全道中間支援センター研修&交流会」に参加しました!(2025.12.6~7)

全道中間支援センターグループ、北海道立市民活動促進センターによる「全道中間支援センター&交流会 in伊達」が12月6日(土)・7日(日)に、だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市)とオンラインで開催され、当センターのセンター長の仙石と参加しました。

本研修は全道の中間支援センターのメンバーがお互いの経験や知識を共有し、情報を持ち寄ることを通じて、地域における中間支援活動を活性化させることを目的として、毎年持ち回りで開催されています。今年は、函館以外に、札幌、旭川、恵庭、室蘭、伊達など道内各地から、両日ともに17名(講師含む)が参加しました。

一日目は二部構成で行われ、第一部は、全道中間支援団体交流会と題し、昼食を食べながら各地の中間支援団体の紹介、最近の活動報告を通じて課題の共有をしました。

第二部では、「各地の災害と中間支援の備え『災害時の支援の流れ 中間支援に期待すること』」というテーマで、北の国災害サポートチーム代表(一般社団法人 Wellbe Design 理事長)の篠原辰二さんによる講演が行われました。

北の国災害サポートチームは、国や社会福祉協議会、NPO等と連携を図り、NPOやボランティア等の活動支援や活動調整を行う、北海道を代表する災害中間支援組織です。当団体(NPO法人函館市青年サークル協議会)も参加しています。
講演では、北の国災害サポートチームの活動の説明や、災害中間支援組織とは具体的に何をするのか、そして災害中間支援組織ではない、市民活動系中間支援組織が、災害に対してできること等についてお話がありました。

印象に残ったのは、被災者支援には様々な分野があり、全てを網羅することが難しいため、防災を目的としていない団体や個人とも連携を図っていく必要があるというお話です。それぞれが持つネットワークとスキルを災害時や普段の防災の取り組みに活かすことができれば、支援の輪を広げていけるのでは、とのこと。
そして、中間支援組織が、それぞれのネットワークとスキルを把握し、情報を発信していくことも災害支援に繋がっていくとのお話もあり、まちセンとして何ができるかを考え、実践していきたいと思いました。
今後まちセンでは、市民活動団体ハンドブック(仮)を作成予定で、団体紹介と共に防災に関する情報も掲載したいと考えております!


二日目は、「移住定住と地域づくり」をテーマに、地域政策学・地域社会学研究者で国際大学GLOCOM研究員の伊藤将人さんによる講演と、移住政策に取り組む伊達・函館の担当者と伊藤さんによるパネルディスカッションが行われました。

前半の講演で、伊藤さんは、地方移住政策が「地方創生」の理念を持ちながらも、移住者数や相談件数といった指標を成果と混同することで、「地方創生」の本来の目的が見失われていると指摘。

移住は本来、地域の新しい関係性や公共性をつくる営みであり、単なる人口減対策ではないとの考えのもと、様々なデータに基づいた日本の移住定住の状況について、そして移住定住対策における中間支援の在り方についてお話くださいました。

後半のパネルディスカッションでは、初めに(株)伊達観光物産公社コミュニティ推進室(伊達市)の寺島さんと当センター長の仙石から、それぞれの自治体の移住への取り組みを紹介。それらを踏まえ、参加者の質問への回答や、講師とのディスカッションが行われました。

講演とパネルディスカッションを通じて、移住支援はもちろん、定住支援の重要性を実感しました。地域の方々と繋がりを作ることが定住に繋がっていくというお話を踏まえて、移住サポートセンターとして今後もまちセン茶論や移住セミナー等の開催を通じて、人と人が繋がる機会を創出していきたいと思います。

2026年1月10日(土)には、移住club函館と函館市移住サポートセンターの共催による「はこだて移住フォーラム」を、まちづくりセンターで開催します!今回の研修で講演いただいた伊藤将人さん(国際大学GLOCOM研究員)が基調講演で登壇します。
詳しくはこちらのブログで確認できます。参加者募集中ですので、ご興味のある方はお申込みの上、ぜひご参加ください!

研修に参加された皆さま、お疲れ様でした!


by いしかわ