津軽鉄道沿線の旅レポート その1。からの続きです。
いよいよ中里観光バスに乗って移動です。
説明をしてくださったのは、添乗員さん、というか、
奥津軽トレインアテンダントの小山さん。
つまり本来は、ストーブ列車のアテンダントが本業なのです。
もちろんオール青森弁。(でも、わかりやすい)
あくまでも「バスガイドさん」じゃないので、
手順や説明はカタコトではありますが
温かみのある、お国言葉と微笑みをくれる楽しい説明です。
ここで、ちょっとだけお勉強。
五所川原の町は、米とりんごが特産品。
これらを運ぶ物鉄道が町の発展に寄与しました。
豪商・商売人が多かった地区だったため、
それにより、青森市のねぶた、弘前市のねぷた、とは違った
豪華絢爛な「立佞武多」が作られたのだそうです。
(詳細は、五所川原市のHP
または、ウィキペディアなどで、ご確認を・・・)
立佞武多の説明をしてくださったのは、
津軽鉄道 営業グループリーダー 菊池さん。
(写真は撮ったのですが、ブレブレで公開に値せず!
レポート3にてお顔出てきます!)
立佞武多は、歴史上、一時廃れてしまった過去があります。
復刻したのはなぜか?どんな思いで再興されたのか?
(これまた長くなるので、レポートの後半で、記載します。)
菊池さんは、復刻の時に大きく関わった方の一人。
とても熱い思いと、愛があることが伝わります。
いろいろな話を聞いているうちに、五所川原駅へ到着!
「地域交流施設 サン・じゃらっと」があります。
ストーブ列車をはじめとする情報やパンフレットを設置しているほか
「コミュニティカフェ でる・そーれ」も開設しています。
「青森シャモロックのとまとシチュー」というのもありました。
また、特産品の1つでもある、
五所川原でしかとれない「赤ーいりんご」の加工品なども置いています。
花も、葉も、身の中も赤いのは、ポリフェノールの色素なんだって!
企業組合、と名が付いていますが、運営に携わっているのはNPOの方々。
最初この場所は、板の張られた空家で
周りの人からは
「こんなところで何か始めても上手くいかない」と言われていたそうです。
それが、今では人の集まる場所に・・・!
材料となる食品の、生産者も掲示されていて、
観光客には嬉しい地元感たっぷりな、物・情報・話が詰まった所なのでした。
さて、長いことお待たせしました!
いよいよ、ストーブ列車に乗り込みます。
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駅舎を抜けてホームに行くと、
遠くに、煙をモクモクさせた、オレンジ色のストーブ列車ちゃんが待機。
(後にオレンジ色の車体は、後方だと気づく・・・)
乗った瞬間は、ちょっとだけ磯臭い(笑)
なぜなら、皆、ストーブでスルメをあぶって食べるので、
空気が、スルメのスメルなわけです。(完全におやじギャグ)
シートは、朱色。こぢんまりしていて
対面の方と膝が触れ合うほどの近さです。
歓迎セレモニーとして、五所川原市長のお話がありました。
それが終わると、「ファーン。(行ってきます)」
というような音を鳴らして、ゆっくり列車が進みました。
知らない方と同じボックスに座り、
道中、何気ない話が気軽に出来てしまうのが、素晴らしい。
みんなワクワクしていて、列車の中が一体感に包まれています。
ボックスのテーブルつなぎ目には、こんなかわいらしい表示が。
センヌキ!
ワゴンでやってくるのが、スルメをはじめとする
日本酒やビール、りんごのペーストが挟まれたどら焼きなど。
ちなみに、販売しているのが、営業リーダーの菊池さん。大忙し!
スルメは、ちょっと薄めで、小ぶりですが、これがストーブ列車用の、良いサイズ!
そしてなんと。石炭をくべるのは、アテンダントのお姉さん。
とっても可愛くて華奢な方なのですが、モリモリ石炭を足し、
真っ赤に燃える炎と戦いながら、スルメをあぶってくれます。
さらに、日本酒が、非常に飲みやすいーーー。
スイスイ飲めてしまう、やや甘めの上品な味。ツンとこない。
思わず言っちゃいました「天国だぁー」
体の中と、ストーブが、熱いくらい暖かかったです。
隣やお向かいの席の方々と話していると、
あっという間に、終着駅 津軽中里駅に到着しちゃいました。
もうちょっと乗っていたいなー。
と思わせてくれる距離でした。
そのあとの行程は、レポートその3にて報告致します。
【その3 予告】
真冬のアスパラガスのおいしい秘密をご紹介。
十三湖のあっつい想いの蜆職人、八木澤さんが登場しまーす。
食べ物だらけの写真になりそうです。乞うご期待!