昨日1月24日 (火) 13時 ~ 17時30分まで、
まちづくりセンター2階のフリースペースで、
公立はこだて未来大学の情報デザイン学部に所属している学部3年生による
「ユーザーセンタードデザイン - 人間中心設計」の成果発表会が行われました。
各ブース活発なプレゼンテーションや議論が展開されておりました。
今年のテーマは、"函館西部地区"をモデルにした「情報生活のデザイン」です。
授業では学生達が、西部地区に通い、町の住人にインタビューをしたり、町の生活を観察して「西部地区の課題」を学生の視点で発見していきました。そして、自分の足で調査(体験)をし発見した課題を出発点として、
その発見した課題に対して、
"IT技術"や"情報デザイン"を駆使して解決した
未来の西部地区の未来の姿を
学生達は、4 ~ 5人のグループで考えました。
ただ漠然と絵空事のように、考えるのではなく
10年後に、実現してほしいという"情報デザイン"でつながれた
未来の西部地区の姿を考えました。
その発表の数例を紹介します。
昼夜景
函館山から見下ろす夜景は有名である。
西部地区は観光名所が豊富にあり、イベントが頻繁に行われいるなど
観光客や地元の人の行き来が、活発に行われている。
その人々を、昼夜景のサイト上で光の点で可視化させ、
サイト上で光の多いところは、人が多く集まっているところだそうです。
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人の流れを、まちに設置したセンサーで拾うそうです。
人と蛾(ガ)は、明るいところに集まるという言葉を聞いたことがあるので、
昼夜景のサイトが実現したら、サイト上の明るい場所へ繰り出そうかと思います。
おもいでめくり
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西部地区は、高齢化率が高く かつ
お子様たちと離れ離れに暮らして寂しい思いをしている
老人がおおいそうです。
たとえ、離れて暮らしていても、
"おもいでめくり"でつながり合って
思い出を共有しようというのが狙いです。
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タブレット型の端末で操作しやすかったです。
上にある画像を指で触れると、カレンダーの保存したい日時に楽に保存できました。
この、保存した画像をたとえ離れていても、
おもいでめくりで つながっていれば、思い出を共有できます。
高齢者は、タブレット操作とかに慣れておらず、使いこなせないだろうという
疑問に対しては、近くの写真屋を相談できるようにしていくことで、
高齢者の方にも写真を投稿が可能になるし、写真館にとっても手数料をとるなど利点
があります。
まちレシート
まちレシートは、日々多くの人々が買い物をおこなっていることに着眼した。
さらに、西部地区ではまちづくりセンターを始め、
女性センターなどで様々な講座が行われていることにも注目して。
この、二つの事象を考慮して何かにつなげることができないかと考えて発想された。
まちレシートのシステムは、
例えばAさんがある日の買い物で、毛糸と編み物の本を買ったとすると、Aさんは編みものに
興味があるひと認識されて、買い物をしたあとに貰うレシート地域で行われている
編み物教室の情報がレシートに付け加えられて印刷されて、Aさんに手渡される。
Aさんは、その手渡されたレシートに記載された編み物教室の情報を
きっかけとして、実際に編み物教室に入会することが想定されて、
地域と結びつく。そうすることで、地域がどんどんとつながっていく。
↓写真のレシートがまちレシートの試作品です。
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まちレシートが実現したら、買い物するのが楽しくなりそうです。
KAIMATE(カイメート)
学生にお聞きしたところKAIMATEとは、造語であり。
その意味は、"近くにいる買い物するときのお友達"だそうです。
目指すべき方向は地域密着型流通システム。
KAIMATEに所属するものが一丸となり、
地域に密着して買い物困難者を支えます。
KAIMATEの端末を各商店に導入し、買い物する人は
近くに、スーパーマーケットがなくても、KAIMATEの端末を
導入している近くのお店に行き、そこの端末で欲しい商品を
注文する、するとKAIMATEに加入している運送会社なりが
KAIMATEに加入している、商店からその商品を仕入れて
その商品をお客様に届けるとシステムです。
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模型をつくって、地形的に坂道が多く
スーパーマーケットが少ない西部地区にとって
特に冬には有効な買い物手段であり、
加入する商店にとっても実際に買い物くる
お客様以外の需要が望めるメリットがあると説明してくれました。
今回、紹介させていただいたのは発表の一部ですが、
その他にも素晴らしい発表が多くありました。
今回の学生たちが指摘した問題は、
西部地区だけの限定的な問題ではないはずです。
多くの地域でも同じ問題を共有していることでしょう。
今回の提案が、西部地区のみならず
他の多くの地域でも実現していることを望んでます。
以上、大高