参加型デザインワークショップ「市民の移動と路面電車」が国境なきデザイン集団の主催で
8月27日(月)~30日(木)の3日間に渡り、まちづくりセンターを拠点に開催されました。
国境なきデザイン集団は、公立はこだて未来大学、東京工業大学、多摩美術大学による
大学共同研究プロジェクトです。
このワークショップには、企業局交通部職員や市民らも大学生と一緒に参加していました。
最終日には、3グループが函館市電への斬新な提案をコミカルな寸劇を交え発表。
実際に市電の中で提案事項を実践し、その効果なども紹介されました。
あるグループは、市電の中に、ショーケースを設け、その中に市民が描いた建物や
想い出などの絵手紙風の絵を入れ、観光客や市民をつなぐツールにしては
どうかという提案をしていました。
また、他のグループは、運転手の似顔絵とともに、趣味や市電の好きなところ、
好きな景色などを書いたパネルを運転席の後ろに設置する案。東京では、
一両編成という電車はないそうで、函館は運転手さんと乗客が近い位置にあるので、
それを利用した提案。実際に設置してみると、パネルに興味を示す乗客が多かったそうです。
そして、電停に「とまり場」を設け、待つことを楽しもうというコンセプトで、
各電停の利用客層にあわせて、ドリンクの試飲を行ったり、野菜などの販売を
行ったりと、電車に乗らない人も寄れる停留所を提案したグループもありました。
デザイン集団が考える函館の市電。楽しいプレゼンでした。
by 斉藤貴美恵