市民の足として親しまれている市電について函館新聞
にこのような記事が掲載されていました。
現在は湯の川発ドック前と谷地頭行きの2路線ですが
思いで深い姿は今も健在のようです。
懐かしの都電カラー…市電「1006号車」
“昔の姿で出ています”—。函館市交通局
の路面電車「1006号車」が7月上旬から、
昭和30年代中ごろの東京都電カラーで市
内を走行している。淡いクリーム色に赤のラ
インが入ったシンプルなデザインは、大半が
全面車体広告付きの現役車両の中でひときわ
目立ち、全国の市電ファンから関心を集めている。
市交通局によると、1006号車は、1955年
に日本車両で製造され、東京都交通局で「都電70
00形」として運行された。70年に市交通局が都
交通局から同型車両10台を購入し、85年までに
7台、一昨年3月には2台を廃車としたため、10
06号車は唯一の現役車両となっている。
現在、市交通局の営業車両31台のうち、
「らっくる号」など低床車両2台と現役最古の「5
30号」を除く車両のすべてが広告付き。1006
号車も長年、法務局の「人権号」として稼働したが、
老朽化に伴い、運行機会を減らすため、広告車両と
しての役目を終えた。当初、市交通局の標準色(ア
イボリーとグリーン)への変更も検討したが、ファ
ンサービスの一環として都交通局の保存車両などを
参考に、都電カラーに戻した。
塗装変更後、全国のファンから「撮影をしたい」
などと問い合わせが寄せられているといい、広告が
ないデザインを生かし、ドラマやCMでの活用も期
待される。市交通局では「市電全体の利用者が減少
しているが、話題を作りPRを重ねていきたい。
1006号車も現役を終えるまで、大切に整備をし
ていきたい」と話している
(函館新聞提供)