全ての人が、良い年を迎えられますように!

年を取ると一年が早く感じられるようになるのは日々のワクワク感が無くなっていくからだと、『チコちゃんに叱られる!』で教えてもらいました。確かに最近は、ワクワクするようなことよりウンザリするようなことの方が多くなっているような気がします。

温暖化やマイクロプラスチックの問題(1人あたり、たった1週間でクレジットカード1枚分!のプラスチックを体内に入れているという調査報告もあるらしいです)や、オーストラリアやアマゾンの森林火災、多くの自然災害もありました。グレタさんの発言が注目され、『崩壊学』という本が話題になりました。地球規模で見てここ数年が“持続可能”にしていけるかどうかの分岐点だと言う意見には、とても説得力を感じます。

“崩壊”は自然だけでなく、様々なシステムや政治・経済にも起こり始めているという人もいます。

だからと言って、ただ手をこまねいているのではあまりにも無責任です。私たちは、未来のために活動していかなくてはなりません。

今年まちづくりセンターが合言葉として掲げた“SDGs”は、まさに崩壊に向かっている世界から持続可能な世界にかえるため、世界中の全ての国や組織・人が力を合わせていくことの必要性を国連が謳ったものです。

世界の様々な課題は互いに密接につながっています。自然環境・社会・経済は、どれかひとつだけが良くなることはありません。全ての課題が共に解決されていくことで、やっと住みやすい地球を維持し続けていくことが可能になります。

だからこそ、SDGsの最も大きな目標である“誰ひとり取り残さない持続可能な世界”を実現するためには、個々の取り組みはもちろん大切ですが、互いに寛容になり対話を続けていくことも欠かせないと言われています。

私たちに突き付けられている課題はとても大きなものです。しかし、解決に向けてやれることはまだまだたくさんあります。

課題の大きさに戸惑うあまり目を逸らし、見なかったこと無かったことにするのではなく、“ささやかだけれど役に立つこと”を多くの人が始めれば必ず分岐点で良い方向に舵を切りなおすことができるはずです。

SDGsを進めていくうえで必要なことは、「一人の一歩ではなく、一人の百歩でもなく、百人の一歩」だとされています。

まちづくりセンターは、その一歩を進めてみようとする多くの方の支援をしてきましたし、これからもしていきます。また、できるだけ寛容であり続け、多くの対話ができる場にしていきたいとも思っています。

2020年を本当の意味で良い年にしていくため、私もこの年末年始、自分にできる“ささやかだけれど役に立つ一歩”をあらためて考えてみたいと思います。

新しい年、さらにたくさんの一歩が動きだすことを祈っています。

最後になりましたが、今年もまちづくりセンターをご利用いただき、またご指導・ご協力いただいたことを心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

全ての人が、良い年を迎えられますように!

センター長  丸藤 競 敬拝