災害時に知っておきたいトイレの備え【第2部】(2020)
昨日に引き続き、10/31に開催した
『災害時に知っておきたい トイレの備え』、
第2部の内容をレポートいたします。
第1部では、NPO法人日本トイレ研究所・代表、加藤篤さんによる講演と
参加者のみなさんに「携帯トイレ」の実用をしてもらいました。
▼ 第一部の内容はこちら
災害時に知っておきたいトイレの備え【第1部】(2020)
第2部のワークショップでは、
実際に携帯トイレを使ってみた感想や、
今後「安心して携帯トイレを使う時に必要なもの」について
グループ毎に分かれて意見を出し合いました。
『携帯トイレを使ってみた感想』の一部
- 子どもと一緒に体験したい
- 使い方や後始末も簡単だった
- 停電時は暗い場所だと使うのに大変、 非常用の照明が必要
- 和式トイレだと使えない
- 吸水シートの吸水能力がよかった
『安心して使うために必要なもの』の一部で
- トイレの係・担当者をおく
- 和式トイレの場合 → 折り畳み便器などが必要
- 手すりの設置
- 携帯トイレの使い方を事前に学ぶ
- 携帯トイレの使用例、片付け方の掲示や説明会の実施
- 使用後の後片付けのルールを設ける
- 使用後の汚物の保管・管理方法
- 停電時、トイレの中の照明器具
- トイレットペーパー(備蓄)
- 手洗い用の水や消毒液、除菌シートなどの衛生用品
なかなか使う機会がない「携帯トイレ」ですが、
実際に使用してみることで、
「携帯トイレ」の重要性や不便なところに気が付き、
それぞれの立場で、災害時のトイレの備えについて
何をすべきかを学べたかと思います。
グループ毎の「携帯トイレを使ってみた感想」、
「安心して使うために必要なもの」の意見・アイデアを板書した画像を
ページの一番下に掲載しておりますので、ぜひご確認ください。
▶ 「携帯トイレを使ってみた感想」・「安心して使うために必要なもの」
加藤さんからの『携帯トイレを使用する際の留意点』として、
以下の点について解説がありました。
- 窓の有無
- 照明の確保(トイレへの誘導灯も)
- 内開き扉の対応
- 使用済みボックスの設置
- 使用方法の掲示
- 手指消毒剤の設置 など
最後に、受講者へ向けて『絶対にやってほしいこと』を
5つあげてくれました。
- 家族・地域でトイレについて話し合う
- 携帯トイレを備える
- 照明、ぺーパー、手指衛生も備える
- 1度は試してみる
- 「もしもトイレがなかったら」を読んでください!
※ 加藤篤さん著作の児童書「もしもトイレがなかったら」が、
11月末に少年写真新聞社より出版されます。
今回の講座では、
災害時の備えとして「携帯トイレ」について学びました。
ぜひ、ご家庭や職場にも「携帯トイレ」を備えてください。
そして平時のうちに一度は実際に使ってみて、
使い方や跡片付けを体験してみてください。
講師の加藤篤さんは、ニュースサイトやTwitterなどで
日頃から「トイレ」について様々な話題を発信していますので、
興味のある方は、チェックしてみてください。
By 榎本