第18回NPOまつり開催報告(2022)

2022年9月10日(土)
函館市地域交流まちづくりセンター主催
第18回NPOまつりを開催いたしました。

まちづくりセンター会場とオンライン生配信の
フォーラムを開催しました。

テーマは函館・道南の『食とコミュニティ』。
ゲスト3名のみなさん
(中森司さん・高野信子さん・筒井章順さん)には
会場にお越しいただきました。

札幌と帯広の2拠点で活動をしているスペシャルゲストの井田芙美子さんは
今回は札幌からオンラインでご参加いただきました。

9月10日(土)速報のブログはこちらです。

ただいま録画済の動画を編集中です。
公開の準備が整い次第、このブログでお知らせします。

9月21日(水)本日のブログでは
フォーラムの一部を抜粋してご紹介します。


中森司さん

フードバンク道南協議会 事務局長を務めていらっしゃいます。

函館・道南で社会的支援を必要とする
人や団体(こども食堂やNPOなど)へ食料提供を行う
フードバンク事業を推進するため、
幅広く食材の提供や寄付などの支援を呼びかけています。

2020年以降は、コロナ禍で困難な状況に置かれた
大学生を支援するため発足した団体や、
外国人技能実習生を支援する団体にも食料提供を行ってきました。

「困ったときはお互いさま」の気持ちで
2018年の設立より活動している中森さん。
全道・全国のフードバンク団体等とも連携し、
困窮者を継続的に支援できる仕組みづくりを進めています。

フォーラムではこれまでの活動を振り返っていただき
コロナ禍で困窮者が増えていること。
具体的な物資として、中森さんから
「お米、缶詰、乾麺などがほしい」
とのお話がありました。

中森さんのお話のあと、ゲストの高野さんから中森さんへ
ファミマフードドライブについてのご質問がありました。

函館市と北斗市のファミリーマートに設置の
フードボックス。こちらに食材を寄付すると
フードバンク道南協議会へ届けられるとのことです。


高野信子さん
株式会社函館フーズプランニング代表を務めていらっしゃいます。

同社が運営する「函館海鮮居酒屋 魚まさ 五稜郭総本店」では
地元生産者の新鮮な食材や優れた加工品を積極的に
メニューに取り入れています。

緊急事態宣言により、多くの飲食店が休業を余儀なくされました。
高野さんはすぐさま行動に移します。
お店を開けられず困っている飲食店と
テイクアウトで飲食店を支援したい人とを結びつける
#函館テイクアウトを考案しました。

SNSで活用を呼びかけた高野さんの行動に
多くの賛同が寄せられ、支援の輪が広がっていきました。

フォーラムでは当時の出来事を振り返っていただき
『空中コミュニティ』というキーワードを使って
SNSになじみがない方にも分かりやすく
お話いただきました。


筒井章順さん
湯川寺(とうせんじ)
 副住職を務めていらっしゃいます。

筒井さんは、お寺という場で何ができるのかを
常に考え、行動してきました。
活動の一例として、街と人とを結ぶ場を作る
【結-Yui-プロジェクト】や

食のイベント『カリー寺』『ホトケーキ』の開催など、
常に新たな手法にチャレンジしています。

『ほとけさまに、ご先祖様に、色々な人に、会いにいけるお寺』
をコンセプトに掲げ、湯の川エリアで活動の輪を広げるほか、
函館・道南の他のエリアのイベントにも積極的に参加して、
つながりを深めていらっしゃいます。

情報発信のツールとして、筒井さんは主に
Twitterを活用しているのだそう。
「伝え方がイマ風なだけで
 (湯川寺が)やっていることは今も昔も変わらない」

「悲しいことも苦しいことも
 楽しいことも、みんなで分かち合い
 お寺という場所を
 まちと人とをつなぐ拠点にしたい」

とお話されました。


オンラインで札幌からご参加いただきました。
スペシャルゲストの
井田芙美子さん
株式会社いただきますカンパニー代表取締役を務めていらっしゃいます。

 


十勝の生産現場を見学できる
「畑ガイド(日本初)」
消費者と生産者をつなぐ
「農村ツーリズムコンサルタント」として

コロナ禍以前は年間約2,000名もの
国内外観光客を受け入れてきました。

緊急事態宣言で観光客の受け入れが難しくなると
すぐさま教育旅行の受入れ、
オンラインファームツアーなどの新規事業をたちあげます。

ピンチをチャンスに変えてきた
バイタリティあふれる井田さんのお話に
函館のゲストや会場のみなさんも興味津々でした。


会場・オンラインでご参加のみなさまからの
ご質問も受け付けて、時間の許す限り
ゲストのみなさんにご回答いただきました。

ゲストのみなさんからは
「継続していく」
「プラスにとらえる」
「変化していく」
という、前向きなキーワードが出ました。

 

『食とコミュニティ』という
今回のテーマにふさわしい
ゲストのみなさんのお話を
約2時間にわたってお届けしました。

中森さん、高野さん、筒井さん、井田さん、
たいへんお忙しいなか、貴重なお話を
本当にありがとうございました。

司会は、地域交流まちづくりセンター
センター長 丸藤が務めました。


函館・道南で活動するNPO・市民活動団体の拠点として
地域交流まちづくりセンターは2007年オープンしました。

みなさんの活動のPR、交流の場として
まちづくりセンター全館貸切でNPOまつりを開催してきました。

第16回(2020年)は中止。
第17回(2021年)は、Zoomを使って
参加されたみなさんと交流の場をつくりました。

第17回はこのほか、まちづくりセンター公式YouTubeチャンネルを開設し、
NPO・市民活動団体のPR動画制作も実施しました。

第18回(2022年)NPOまつりフォーラム会場にお越しのみなさま、
感染症対策にご協力いただきありがとうございました。



アンケートへのご回答もありがとうございました。
貴重なご意見が多数寄せられました。
みなさまからの、NPOまつり、及びまちづくりセンターへの
期待の大きさを実感しております。
次年度に反映させてまいります。

フォーラム会場の多目的ホールでは
ご参加されたNPO・市民活動団体のみなさんの
情報交換、交流の場を生み出すべく
みなさんからお預かりしました
リーフレットやチラシを並べた特設コーナーを設置しました。



まちづくりセンターに来られるのが
3年ぶりという方も多く、スタッフ一同とてもうれしく思いました。

まちづくりセンターの取り組みをお伝えするコーナーも設けました。

 

たくさんの方に興味、関心を持っていただきました。
ありがとうございました。

 

by くきさわ