路面電車まつりでは、市民と行政が一緒にまちづくりを考えようという趣旨で、函館の交通をテーマにまちセンサロン「市民からの提言~函館の交通~」と題した座談会を行いました。
座談会には、市役所の職員 長谷山裕一さん、市電熟練工の技を伝える会 阿部征男さんと三浦昭宏さん、環境モニター委員 中里俊之さん、チンチン電車を走らせよう会 佐原幸子さんの5名がパネラーとして参加し、司会は元交通局職員 横内輝美さんで、会場に訪れた方々と一緒に、路面電車について語り合いました。
途中、熟練工の技を伝える会の活動紹介を熟練工の技を伝える会のメンバー 三浦さん(27歳)が部品を実際メンテナンスしている様子を写真で紹介し、路面電車を永く存続させるには、熟練した技も継承していかなくてはならないことを訴えました。
また、環境問題の観点から環境モニター委員の中里さんが交通問題について他県の実験結果をもとに路面電車の有益性を紹介した他、会場からも福祉の面や観光面からのたくさんの意見が出されていました。
交通局OBや現役の職員からも意見があり、市役所 長谷山さんからは、路面電車を考える時に、お金がかかるから考えをやめるのはナンセンスで、50年先を見据えて、多角的に考えるべきだとの話がありました。
会場に来ていた人たちの市電への思いは熱く、市民の市電への要望は次から次へと噴出していました。路面電車は、まちづくりを考える上で、これからのキーポイントになるのではないかと強く感じた次第です。
by 斉藤貴美恵