函館への移住・定住を支援する
移住サポートセンター(函館市地域交流まちづくりセンター内)
からのお知らせです。

函館への移住を検討中のみなさんに向けて
『実際に移住された方の生の声』をお届けします。

まちづくりセンターの広報誌
「はこまち通信」で取材させていただいた記事を
もとにしております。

取材から年月が経過し
新たな一歩を踏み出した方もいらっしゃいますので
一部補足しております。

それでは『函館に移住しました vol.1』ごゆっくりご覧ください。


函館山に導かれ、移住しました
美鈴硝子 田中美鈴さん
(広報誌はこまち通信 2018年1月号 vol.43 pdfはコチラ

今年は雪の降り始めが早いそうですね。
真っ白に雪化粧した函館山を眺めながら心躍らせる毎日です。

私は三重県に生まれ学生時代までを過ごし、東京で20年生活し、
2017年、主人と猫2匹と共に函館に移り住みました。
移住して1年が経とうとしています。
よく「親戚がこちらにいるの?」と尋ねられますが、
函館には何の縁もゆかりもありません。
主人も東京生まれ千葉育ちです。

私たち(当時は結婚前)が初めて函館を訪れたのは2013年5月のこと。
もともと主人は若いころに仕事で札幌に来て以来、
大の北海道好きだったのですが、函館は20年ぶり。
私は旅行と言えば沖縄!という人だったので、初めての函館でした。

ひと目で函館を気に入り…と言いたいところですが、
正直、空きテナントだらけの街に「大丈夫?」というのが第一印象でした。
しかし、じわりじわりと函館の街の美しさや、
ゆったりした空気感に魅了されていき、1泊2日を過ごして帰るころには
「また来たいな」と思うようになっていました。

(余談ですが、私は沖縄を好きな理由のひとつはのんびりした雰囲気なのですが、函館にも同じようなものを感じました。
「島時間」ならぬ「函館時間」があるような…)

すっかり函館が気に入った私達は、翌年冬にもまた来函。
さらに年に一度では飽き足らなくなり、年に二度、三度と足を運ぶようになりました。
はこだてクリスマスファンタジーには三年連続訪れており、市場で年末年始の買い物をするのが恒例行事。
初めて来た時から必ず立ち寄る居酒屋には「ただいま」と挨拶するようになっていました。

そんな私たちは2016年4月に結婚したのですが、その時主人が冗談半分で言い出しました。
「本籍地を函館山にしよう!」と。
私もただ面白いからという理由で即賛成。
函館市役所まで行き、窓口のお姉さんにキョトンとされながらも実行しました。
ついでに新婚旅行として渡島半島を一周しました(笑)。

何がそこまで?と聞かれてもうまく説明ができないのですが、それくらい私達は函館が好きで、もはや夫婦共通の趣味であり、「いつかは函館に住みたいね」が合言葉になっていました。

そして結婚から半年後の2016年秋、運命の出逢いが訪れます。
函館山(本籍地)を見上げる現在の家を見つけたのです…!

そこから移住までわずか2ヶ月。
今思えば、函館山に導かれたような気がしてなりません。

いつも面白いなと思うのですが、東京から移住してきたという私達への函館の方の反応は真っ二つに分かれます。

一つ目は「ようこそ!よく来たね!」というもの。

そしてもう一つは(ちょっぴり眉をしかめて)「どうしてこんな何もないところへ?」というもの。

確かに最先端のショップや遊ぶところは「何もない」のかもしれません。
でもここには、それに勝る素晴らしい宝物が山ほどあります。
さらに「何もない」こと、それも魅力の一つだと言えると思います。

函館に生まれ育った人は当たり前すぎて気が付かないのかも知れませんね。
(もしかすると、シャイな函館人の照れ隠し!?)

外から来た私達だから気づく函館の宝物はまだまだ潜んでいるはずです。
これからもそれらを少しずつ見つけていき、いつまでも「函館大好き」「趣味は函館」な夫婦でいたいと思います。

さて、そんな私は今、函館で何をしているのかと言うと、ガラスの器を作っています。
東京ではIT系の仕事をしており、仕事の後や休日だけ制作活動をしていましたが、函館移住を機に、アトリエを構え、ガラス作家を本業とさせてもらうことになりました。

函館で暮らすようになってから、ガラスのモチーフにしたい!と思う美しいものや素敵なものにたくさん出合い、ワクワクしています。
今はまだ、東京で作っていたものの延長での制作が中心ですが、今後は函館らしいもの、函館にいるからこそ作れるものを、たくさん生み出していきたいです。

そんな私のガラスで、微力ではありますが、函館の魅力を発信していけたらいいなと思っています。

2017年から『はこだて工芸舎』様でのお取り扱いが始まりました。
お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄りください。
また、アトリエ兼自宅の一角に、ずっと憧れていた予約制ギャラリーをオープンしました。
興味を持っていただけましたら「美鈴硝子」で検索して、Webサイトをご覧いただけたら嬉しいです。

【2020年5月補足】
現在の田中美鈴さんのギャラリーはこちらです。
cafe 海と硝子 函館市住吉町15-2(2018年7月~)
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イカが泳ぐ海のガラスプレートです。
今年初めて函館港まつりで「いか踊り」を見て、函館人のイカ愛に感銘を受けて製作しました。