まちセン15周年・新年度のご挨拶(2022.4.1)

いつもまちづくりセンターをご利用いただきありがとうございます。

早いもので4月1日に、15周年を迎えました。
オープン前、スリッパ履きで歩きながら準備していた真新しい館内も、
今では多くの方の思いや活動が染み込み、
あの頃にくらべてずいぶんまちづくりセンターらしい
風合いが出てきたなと思っています。
これもご利用いただいた皆様のおかげです。

ありがとうございます。

この15年でまちづくりセンターを取り巻く環境も大きく変わりました。
まだまだ馴染のなかったNPOという言葉は
普通に聞かれるようになり、
まちづくりをはじめ災害時の支援など
様々な分野で欠かせない存在になってきました。

SDGsという考え方が出され、
NPOや企業、教育機関、行政などと協働して
「誰一人取り残さない社会」
をつくるために動き出すようにもなっています。

情報発信ではSNSが急速に広まり、
NPOや市民活動もより早く多くの方に届くようになり、
支援の輪も広がりやすくなっています。

昨年6月に亡くなられた、北海道NPOの生みの親、
小林董信さんは生前
「眠っていた市民の力が目覚め鍛えられていくことが、NPO活動の一つの大きな意味」
と語っています。

まちづくりセンターとしても、
地域にお住まいになっているみなさんの
市民力を高めていくことで、
この函館や道南を、誰にとっても住みやすいまちにして
いきたいという思いで活動してきました。
15年をふりかえり、
まちづくりセンター自身がどれくらい力をつけてきたかは
自信がありませんが、市民力に関しては確実に
高くなってきていると感じています。

胆振東部地震でのブラックアウト、
新型コロナ、
ロシアのウクライナ侵攻等を例に出すまでもなく、
私達は常に想定外の事態に遭遇し
それを乗り越えていかなければなりません。
その時、市民力が高いとそれだけ早く適切に
乗り越えて行けると確信しています。
また、日々の「命と暮らしを守るまちづくり」のためにも、
同じく市民力が必要になってきます。

私達はこれからも、
函館や道南の市民力を高めていくために
少しでも力になれればという思いを持ち続け、
皆様から親しんでいける施設にしたいと考えています。

この先、未来に向けても引き続きよろしくお願いいたします。

 

函館市地域交流まちづくセンター センター長 丸藤 競