先日、函館地方検察庁の方が、裁判員制度につてのポスターやチラシを持ってきてくれました。
現在、まちセン内に掲示したり置いたりしています。
で、その時に一緒に『裁判員制度~もしもあなたが選ればれたら~』というDVDもいただきました。
さっそく観ました。
これ、いいです。とても良く出来ています。
正直言って、“お役所”が作ったこの手のモノって「つまらない」とか「何も伝わってこない」もの、
というのがこれまでのパターンだったと思います。
私も、そんな不謹慎な先入観を持ちながら見始めたのですが、
あらあら、気がついたら画面を食い入るように見てしまっている自分がいました。
不覚にも、心がググッと動かされ思わず涙しそうになったほどです。
監督に中村雅俊、出演も、西村雅彦・金子貴俊などといった俳優陣がそろっています。
裁判員制度の仕組みの説明も、ごく自然に物語の邪魔にならないような形で行われるし、なにより、
ある日「不意に人を裁かなければならない場に立たされた自分」を見つめることができるような
内容になっています。
この物語の中で、裁判長(中村雅俊が裁判長役もやってます)が語る、
「同じ社会に生きる人間として、問題を共有して考えることに意義があるんです」
という言葉は、まちづくりや市民活動に関わる者の一人としても、
深く大きく心に入ってきました。
「無関心こそ最大の罪」なんていうお説教ぽい一言や、
「苦手なものから逃げ出したくなるのは、みんな同じですね」といった
裁判長の人間的なせりふも出てきます。
「自分が出した結論は、胸をはって言えるものにしたい」といった趣旨の言葉もあります。
悔しいけど? 心に響く言葉が随所に出てきます。
実際の現場では、このドラマのようにうまくは進まないことも多いでしょう。
多くの問題も起こり、議論も出てくることと思います。
しかし、それ以上に、
「市民」として生きていくとは、という問いかけをしてくれているように感じました。
制度に対する、賛成・反対は別にして、一度見てみることをお勧めします。
このDVDはまちセンに置いています。
効果的な利用方法を考えていきたいと思いますので、お楽しみに!
追伸:裁判員制度については、こちらをご覧下さい。
法務省
最高裁判所
日本弁護士連合会
(記:センター長 まるふじ)