9月に入り、残暑というよりは真夏日のなかった8月に申し訳ないように暑さが続いています。
毎月衣替えする池谷さんの絵にも秋の訪れを感じる絵画に変わりました。
この絵画は1964年に描かれた”阿蘇噴煙”と題した九州に素材を求めて描かれた絵画です。
函館を描き続けた人、池谷さんにしてはめずらしく遠くはなれた地方で描かれた絵画です。
九州火の国と呼ばれる熊本の阿蘇山は広大な外輪山に囲まれた九州の中心に位置する活火山です。杉のこんもりした山と火山の赤茶けた山肌が見事に対比されています。北海道とは違い農家の家々には長年住み慣れた古さが感じられます。
池谷さんは函館の風景の他に"駒ケ岳”を多数描いています。山々を描くことが大好きな自然を愛し、それを絵で見事に表現できる画家なのです。 《M.shinjo》