みなさんこんにちは。オタジィラスタッフのおにぎりです。
7月ももうすぐ終わりですね。
8月に入れば、もうすぐ高校野球、夏の甲子園が始まりますね。
甲子園が始まったらテレビやラジオにかじり付く自分が今から容易に予想できてしまいます(笑
みなさん、樺太(サハリン)はご存知でしょうか?
若い方はなかなかご存じないか、名前くらいしか聞いたことがない、という人は少なくないでしょう。
その樺太に関連する本のご紹介です。
当店でお取扱しているわけではないのですが、
是非、みなさまにお手に取っていただきたくて店内に置いています。
吉田 幸子さん
『望郷樺太 戦禍と引き揚げの記憶』
吉田さんは函館出身で、日本聞き書き学会に講習に参加。
その後同学会で大賞を受賞した際に取材を受けた相手が樺太引き揚げの女性で、
そこから樺太引き揚げ問題に興味をもったそうです。
第2次世界大戦の終戦前後の旧ソ連軍侵攻。
その記憶は段々風化してきているといえるかもしれませんが、
引き揚げ者の中ではまだ鮮烈な思い出に違いありません。
そんな樺太からの引き揚げ者23人に取材をし、その戦争体験談をまとめたものです。
自費出版であるけれども、道内各地から注文が殺到しているそうです。
お問い合わせや共感の声、そして感謝の電話が鳴り続けているとも聞いています。
写真左は、北海道新聞(2009年7月18日付け朝刊)に掲載されたときの記事です。
私おにぎりは中学生・高校生の頃に北方領土問題に興味をもち、一通り調べたことがあります。
その際に、樺太の領土権が旧ソ連(ロシア)と日本と何度も行き来していることを知り、そして旧ソ連軍の侵攻の話も知りました。
戦争の話は、私は祖父母に聞くことしかできませんでした。
しかし、その話を聞く限り、決して人々のためになったものだとは、お世辞にもいえません。
実際に戦争で傷を負った人の話は、とてつもなく貴重な話です。
平和になれている現代人にとっては、心が締め付けられるような話かもしれません。
しかし、決して忘れてはならない話でもあるのです。
樺太での戦争経験の生の声。
引き揚げしてきた方の生の声。
その声と心がこの本には込められています。
作者吉田幸子さんは、
たたずまいや声や笑顔の奥から、やさしさが霧のように発せられている方、と
オタジィラを始める前から店長がお世話になったり憧れていた方だそうです。
今でもおからクラッカーやお店のことを気にかけてお顔を見せてくださいます。
オタジィラで閲覧できます。
是非、お手に取りください。