函館の異国情緒漂う街並みの大道
元町をめぐります。

日時: 2018年6月10日(日)13:00~15:00(解散予定)

集合場所: 函館市地域交流まちづくりセンター(函館市末広町4-19)

解散場所: 函館パターテ(旧岡本邸)前(函館市元町32-5)

小雨決行

参加費: 300円(傷害保険料込み)

定員: 20名(事前申し込み制・先着順)

申込先: はこだて町並み資料館(TEL: 0138-83-1186)

○当日について○

歩きやすい服装でご参加ください。

熱中対策や防寒対策については、各自でご準備をお願いします。

主催・問合せ: 函館たてもの探訪の会(はこだて町並み資料館内 TEL: 0138-83-1186)
 


 
● 2017年 6月開催 「第1回『函館たてもの探訪』 都市の文脈をたどる 弥生町編」

● 2017年10月開催 「第2回『函館たてもの探訪』 都市の文脈をたどる 青柳町編」

それぞれ巡った「たてもの」をご紹介します。

 

函館たてもの探訪 第一回 弥生町編

函館の建物の特徴は開港地としての洋風建築を始め、
和風建築や函館ならではの特徴ある和洋折衷様式の建築物が立ち並んでおります。
私たちは単に文化財級の建物だけではなく、市街地に今も点在する函館らしい和洋折衷様式を
引き継いだ町家住宅や長屋、店舗を含めて、今なお残る「たてもの」を探し歩くことを目的としています。
以下、第一回目の概要をお伝えしたいと思います。

1 高田木材店住宅   弥生町8番14号

建築様式は上下和洋折衷様式の4戸長屋です。
屋根は寄棟で二階軒先に持ち送りが見えます。
一、二階の間に胴蛇腹と庇があり、
二階の窓は洋風の縦長窓です。
建築年は大正6(1917)年といわれている。
函館市の「景観登録建築物」に指定されています。

2 岩崎家住宅店舗  弥生町8番16号

典型的な上下和洋折衷様式の店舗です。
屋根は寄棟で軒先の持ち送りも見えます。
1階は格子を使い和風を強調し、外壁の下見板張りがきれいです。
平成11年に概観改修工事を行い、二階の縦長窓を再現し、折衷様式に復原をしている。
建築年は大正13(1924)年です。
平成元年3月に「景観形成指定建築物」に指定されました。

3 みかづき工房  弥生町23番1号

正面左側に蔵を配した店舗兼住宅で創業は明治13年(1880)です。土蔵は明治20年頃に建てられ、
店舗兼住宅は大正5(1916)年の建築です。
下見板張りと住宅部分の出窓が特徴。

第28回(平成23年)に歴風文化賞特別賞
を受賞しました。

4 蕎麦 蔵   弥生町23番5号

1階を和風、2階を石張り風の建材張り、
軒先の持ち送り、縦長窓を施し、歴史的建造物の良さをモチーフに再生した建物である。(受賞評)

第7回(平成13年)に函館市都市景観賞を受賞し、
第18回(平成13年)に歴風文化賞(再生建築物)を受賞。

5 大正湯  弥生町14番9号

木造の大壁の下見板張り、縦長窓、
持ち送りのついた軒天井、胴蛇腹などの洋風建築の外観を持つ銭湯。(「函館の建築探訪」より)
建築年は昭和3年

第2回(昭和60年)「歴風文化賞」を受賞し、
平成元年3月に「景観形成指定建築物」に指定されました。

6 永野弥三郎宅  弥生町21番10号

昭和初期の住宅で玄関脇に洋間を設けた中廊下型で、
奥には土蔵があり、各室に出窓がついている。
(「函館の建築探訪」より)
建築年は昭和9年。
景観登録建築物に指定されている。

第9回(平成4年)に歴風文化賞(保存建築物)を受賞している。

7 富樫雅行宅     弥生町19番8号

上下和洋折衷住宅であり、寄棟、庇、玄関に起り破風が見られる。
建築年は昭和10年である。
「景観登録建築物」に指定されている。

 

なお、これ以外に戸建て住宅11棟、長屋7棟、店舗3棟があります。
詳しくは「はこだて町並み資料館」にお問い合わせください。

《参考資料》

「景観形成指定建築物等」 / 函館市
「景観登録建築物」 / 函館市
「函館市西部地区歴史的景観賞」 / 函館市
「函館市都市景観賞」 / 函館市
「歴風文化賞」 / 函館の歴史的風土を守る会
「函館の建築探訪」 / 北海道新聞社
「はこだて街なかみてあるきマップ」 / はこだて街なかプロジェクト


 


函館たてもの探訪 第二回 青柳町編

1 函館市公民館  青柳町12番17号

昭和6年に個人の寄付によって建てられ、
公開競技の設計のあと、市の技師小南武一
によって設計された。

講堂は陸屋根で勾配屋根が付加されている。
玄関欄間のステンドグラスにかつての雰囲気
の一端が残されている。

○建築年は昭和8年です。(「函館の建築探訪」より)

2 居酒屋 桜路  青柳町24番1号

二軒長屋で、寄棟、持ち送り、胴蛇腹(側面のみ)で、
正面に庇を付けている。
今年になって左側の棟を居酒屋に改修した。
なぜか、軒下に「犬矢来」を付けている。

3 青柳町会館   青柳町23番18号

寄棟で胴蛇腹が付き、壁はサイデイングであろうか、
きれいな下見板張りである。
一、二階の窓は縦長窓としている。
玄関の飾りや灯も工夫がされている。
西部地区では唯一の和洋折衷を模した町会会館である。

4 若林宅  青柳町19番1号

昭和8年大火後に建てられ、2階の縦長窓や
出窓など洋風の意匠で、正面は簓子下見板張りで
胴蛇腹も付いている和洋折衷住宅である。
また、棟続きで土蔵が付設している。

○建築年は昭和12年です。(「函館の建築探訪」より

5 公園通り郵便局  青柳町18番13号

ゆるやかな坂道の函館公園通りに面して建ち、
平屋建てで屋根は切妻とし、
外観は下見板風にするなど
歴史的建造物の意匠を取り入れ、
周囲の景観への配慮がなされている。
シンプルなデザインの中で正面と側面に設けた
丸い窓が建物のアクセントとなっている。(受賞評)

*第3回(平成9年)に函館市都市景観賞を受賞している。

6 レストラン唐草館  青柳町21番23号

大正11年頃医院併用住宅として建てられた。
(「近代建築ガイドブック」より)
昭和10年に建築された函館の歴史的建築様式をいまに伝える。函館特有の外観意匠が背景にある函館山の緑と融合しながら、地域の景観形成に重要な役割を果たしている。(受賞評)

*第19回(平成25年)に函館市都市景観賞を受賞している。

7 澄 信一家   青柳町36番20号

昭和8(19334)年の大火後に建築され、木造2階建てでヒノキ、スギなどを使用した和風住宅である。
(受賞評)

一、二階を寄棟とし、外壁は簓子下見板張り
で、屋根はトタンだが瓦葺きを模している。

*第23回(平成18年)に歴風文化賞を受賞。

8 小島誠治家  青柳町33番17号

昭和9年の大火で消失したが、翌10年に旧宅を忠実に復元して建てられた木造2階建てである。
外観は瓦葺きの屋根で外壁の下見板張りなど、風格のある和風のたたずまいである。
屋根瓦の要所々には小島家の家紋が彫り込まれている。(受賞評)

*第20回(平成15年)に歴風文化賞を受賞。

なお、これ以外に戸建て住宅11棟、長屋3棟があります。
詳しくは「はこだて町並み資料館」にお問い合わせください。

《参考資料》

「函館市都市景観賞」 / 函館市
「歴風文化賞」 / 函館の歴史的風土を守る会
「函館の建築探訪」 / 北海道新聞社
「近代建築ガイドブック(北海道・東北編)」 / 鹿島出版会