お蔭様で、まちセンは今日で丸2年が終了。
明日からは、節目の年となる3年目に入ります。
こうして3年目を迎えることができるのも、多くの皆様から
ご支援ご協力、そしてご指導をいただき続けているおかげです。
本当に、ありがとうございます。
この場を使い、心よりお礼申し上げます。
そして、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、3年目をむかえるにあたり、ひとつの文章をご紹介いたします。
これは、さわやか福祉財団の堀田力理事長が書いたものです。
まちづくりセンターはオープン以来、
「自分の部屋の次に居心地の良い場所と言われたい」をモットーにしています。
その心が、ここに書かれています。
少々長くなりますが、3年目を迎えるにあたり皆さまにも読んでいただければと思います。
まちセンも、こんな場所でありたいとの思いを込めて・・・
ふれあいの居場所 さわやか福祉財団理事長 堀田力
さみしいから、コンビニに買い物に行くおばあさんがいる。お店のおねえさんの
「はい、おつり」というひと言が、その日のおばあさんが人と交わす、唯一の言葉なのだという。
学校と塾と自宅を巡る日々で、人と遊ぶ場所を持たない子どもたち。
子育ての責任をひとり背負い込み、途方に暮れながら、たずねる相手もいない、母親たち。
地域とつながりをまったく持たないサラリーマン。
日本には、なんと孤独な人たちが多いことだろう。
さまざまな人が起こす社会問題を突き詰めていくと、私たちは、巨大な孤独の暗渠に遭遇する。
「ちょっと悩みを打ち明けられる人がいたら」「どうしてあの人が抱えている問題に誰も気づけなかったのだろう」「誰かがほんの少し手つだってあげたら、あの人は死なずにすんだのに」
問題が起きてから、人々はそう悟り、日本社会の暗闇をほんの一瞬思うが、
それだけで終わり、日々の暮らしは変わらない。
その暗闇に、ぽっと小さな灯りをともそうというのが、ふれあいの居場所である。
一つ一つは小さな灯りでも、その灯りがあちこちにともれば、やがて暗闇の世界は、
みんなの笑顔がみえるあたたかい世界に変わっていく。
子どもたちも、お年寄りも、若者も、中年も、そこで人とふれあい、元気をもらって笑顔を取り戻す。
仕切られない居場所には、そういう力がある。人が本来持っている力が、寄り合ってエネルギーを生み出すのである。
まずは、自分たちで、そういう居場所をつくってみよう。あなたは、多くの幸せを生み出すことができる。そして、自分も、幸せになれる。
昔から、私たちは、そういう居場所をつくって、暮らしてきたのだから・・・。
(記:センター長 まるふじ)