8月24日(土)に、函館市地域交流まちづくりセンターにて、
「自治体による社会責任(LGSR)推進が開く地域の未来」~「公共調達」と
多様な主体とともに進める自治は、どれだけ進んでいるのか、今後どう進めるのか?~と題し、
川北秀人さん (IIHOE[ 人と組織と地球のための国際研究所] 代表) を講師に迎え、
セミナーが開催されました。
セミナーは、土曜日の日中という時間帯にも関わらず、
前国会議員さん、市議会議員さん、市職員さん、
また、新聞のセミナー開催の案内を見て、という市民の方をも来られました。
まずは、用語解説から、
「CSRとは・・・」というところから、かみ砕いて説明いただきました。
CSR=社会貢献ではない。
CSRは、「責任ある行動がビジネスの持続的な成功をもたらすとの観点から、
企業が事業活動やステークホルダーとの交流の中に、自主的に社会や環境へ
の配慮を組み込むこと」 (川北氏レジュメより)
「SR=社会責任」、利益が出る出ないに係わらず、すべての活動において責任が生じる。
なぜ、自治体が社会責任(SR)を問われるのか?
函館市の高齢者率は、2020年には35.1%、全国より15年早い。(川北さんレジュメより)
医療費負担について、65歳以上が平均90万円(1年)、約月75,000円かかる。
75歳以上が平均104万円(1年)、約月87,000円かかる。
国の政策を待ってられない。
函館市が国のモデルになるような意気込みが必要!?
自治体における社会責任(SR)調査のねらいとして、
外注はきちんと地域に還元されるようになっているのか?を調べるために、設問をつくった。
都道府県など計98自治体を「自治体における社会責任(SR)」への取り組み調査して、
「わかったこと」は、
自治体自身の環境負荷削減や総合評価方式の導入、調達先の社会貢献、障がい者の把握・加点は、
80%程度浸透している。
ISO26000浸透、基本計画・総合計画での位置付け、調達先の苦情対応、下請法順守、
女性活躍支援は対応も検討もなし。
政令指定都市は全般的に全体平均より進んでいる。
函館市の財政をみると、歳出額566億円(調達分)は地域を対象にできるはずなのになぜしないのか?
行政にとって発注先がよりよいパートナーであるとすると、それを褒める仕組みがなくていいのか?
函館市の「自治体における社会責任(SR)」への取り組み調査が行われ、発表がありました。
人口規模が同程度の自治体をライバルとして、地域にねざした取り組みを。
その後、4人1組となり、
川北さんの話、事例から感じたこと、気づいたこと、やってみたい、できそう、やらなきゃ、と感じたことや
川北さんや他の参加者への質問などを話し合いました。
・地域貢献をするしくみづくりの重要性
・函館市、法人税納税の割合が小さいことに驚いた
・制度構築までどのくらいの時間がかかっているのか? など、たくさんの質問がありました。