はこまち通信クーポラ vol.59掲載(2022年1月発行)

打席に立ち続ける/上きげん

はこまち通信クーポラ vol.58掲載(2021年10月発行)

市民活動は”不要不急”の活動ではありません

はこまち通信クーポラ vol.57掲載(2021年7月発行)

「小規模多機能自治」の推進に向けて

はこまち通信クーポラ vol.56掲載(2021年4月発行)

「小規模多機能自治」という言葉をきいたことはありますか?


はこまち通信 vol.55 掲載(2021年1月発行)

はこまち通信 vol.55 掲載(2021年1月発行)


 恒例、まちづくりセンター2021年の「めあて」と「合言葉」を発表します。

「めあて」は、“コモンをみがく”

 コモンには、「共通の、共同の、公共の、普通の、ありふれた」という形容詞と「共有地」という名詞の意味があります。内田樹著『コモンの再生』には、「みんなが、いつでも、いつまでもつかえるように気配りがされている場」と書かれています。

  私たちはまちづくりセンターという共有の場を、力を合わせ磨き、大切にしていきます。

「合言葉」は、“レベチ”

 もともとはギャル語でしたが、北海道日本ハムファイターズの中田翔選手が使うなどして、今ではよく聞く言葉になりました。意味は「レベルが違う」。
 SDGsの取組や接客、流儀、意識等、全ての面で「さすがだね!」と言っていただけるような結果を目指していきます。
 2021年も、よろしくお願いいたします。
 よい一年にしていきましょう!

 


 

はこまち通信 vol.54 掲載(2020年10月発行)

はこまち通信 vol.54 掲載(2020年10月発行)

「生きがいづくり」

 コロナ禍で、多くのイベントや市民活動も休止に追い込まれました。“社会参加することが、自分や地域を元気にする最も効果的な方法”と言い続けてきた身にとって、とても辛い気持ちです。

 2017年スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで、「生きがい」についての概念が示されました。それによると、「好きなこと」「得意なこと」を「世間が必要とすること」に活かし、そのことで「稼ぐことができる」と生きがいに結びつくとされています。「達成感を感じ続けようとする意欲の中にこそ、生きがいがある」ということです。

 今は、人と会うことや活動の仕方にも配慮が求められていますが、好きなことや得意なことを持っている方は沢山います。一方で、何かを必要としている人は増え続けているので、それらを結びつけていくことが必要です。特に元気な高齢者が持っている力を必要としている場面は、地域にたくさんありま
す。やり方は変わっても、人の力の必要性は変わりません。

 「生きがいづくり」を通して自分も地域も元気にする。コロナ禍だからこそ必要だと思います。

 


はこまち通信 vol.53 掲載(2020年7月発行)

はこまち通信 vol.53 掲載(2020年7月発行)

Web会議の利点

新型コロナウイルスのためまちづくりセンターでも休館が続き、私も在宅勤務が多くなりました。年間数十回の出張をしていた身にとって、家に居る時間が多いというのは不思議な感覚です。

 講演会や研修会などの講師としての活動はほとんど無くなってしまいましたが、実は、道内の支援センター(まちづくりセンターのように、市民活動の拠点となっている場)等、各地域の方との交流はむしろ増えています。今までは距離的な問題もあり年に数回しか集まることができなかったのですが、ZoomやSkypeの活用、Facebookやメッセンジャーでの情報共有などを進めることで、道内各地域で活動している皆さんとやり取りをし、新型コロナウイルス対策についても議論を重ねています。

 WEB会議の利点は、距離を超えた参加のしやすさです。会議をしながら資料も同時に画面上で見ることができ、チャットを並行させることでより深い確認もできます。一方、操作はもちろん、意思表示や意見の出し方、思いの強さを共有し議論を深め決めていくには慣れやコツが必要です。

 今後、コロナも含めた新感染症や自然災害、温暖化、国家間の紛争やテロ、経済の悪化など様々な危機を乗り越えていかなくてはなりません。そのためには、様々な立場の人が連帯し各自ができることを着実にこなしていくことが必要になります。WEB会議等で身につけた上手な議論のコツを活用し、質を高め、未来のために活かしていくことが求められてくると思います。

 最後に、NPO・市民活動団体のみなさんに『さわやか福祉財団地域助け合い基金』のお知らせです。

 コロナ禍に対応した助成金の募集がはじまりました。私は同福祉財団北海道ブロックのリーダーを務めており、函館市生活支援コーディネーター(1層)としても活動しています。応募をお考えのみなさん、まずは丸藤までご相談ください。地域助け合い基金の詳細はまちセンブログをご覧ください。

「地域助け合い基金」応募開始(2020.6)

 


 

はこまち通信 vol.52 掲載(2020年4月発行)

はこまち通信 vol.52 掲載(2020年4月発行)

それぞれができることを

毎年年末になると「今年の重大ニュース」が各マスコミから発表されます。自分が考えていた中身とここが違ったとか、そう言えばこんな事もあったなぁなどと思いながら一年を振り返るのを楽しみにしている方も多いかもれません。

 しかし今年は、始まってまだ数ヶ月しか経っていないのに、恐らく世界中の全ての人が“最も深刻だったニュース”にあげるものが決まってしまいました。

 新型コロナウイルスは、ある程度の時間と、ある程度の予測を突き付けられながら、一見すると普段となにも変わらない景色の中、あっという間に迫ってきました。それに対し人類が獲得している防御策は、外に出ないなどとても脆弱でしかも大きなリスクを伴うものしかありません。新型コロナウイルスはそうやって、経済も文化も、家庭も医療も福祉も、時間も心も、仕事も居場所も、とにかく全てのものを奪い取っていこうとしています。しかも、免疫やワクチンができるまでこの状況は続きます。私たちは、世界史に記載されるほどの苦しみの中に居ると言ってもいいでしょう。

 人類はもちろん地球上の生物は、これまでも多くの苦しみを乗り越えてきました。そしてその苦しみを乗り越えていく中で、新しい仕組みや技術、考え方などをつくりあげ成長し、進化することで現在に至っています。今必要なのは、具体的なデータや客観的事実に基づきながら効果的な解決方法を見出し、成長や進化につなげていくことだと思います。

 そのためには、世界の様々な立場の人々が連帯し、それぞれができることを着実に行っていくことが必要だと考えます。SDGs17の「パートナーシップで目標を達成しよう」を実現させる時が来ています。

 新型コロナウイルスは、ここのところ自分勝手になり過ぎていた人類を試すように現れました。今このウイルスに勝つことは、新しい価値観を持った世界をつくることにつながります。私はそこに期待をこめ、たとえ微力ではあっても私ができることを着実に進めていきたいと思います。

 最後になりましたが、この瞬間も現場に立ち続け困難な状況にある人々を支援してくださっている全ての皆様に心から感謝いたします。

 


 

はこまち通信 vol.51 掲載(2020年1月発行)

はこまち通信 vol.51 掲載(2020年1月発行)

「支援」の形を考える

 まちづくりセンターのような存在を、“支援センター”と言うことがあります。各地域で活動しているNPOなどの支援をするからです。

 それでは「支援」とは何なのでしょうか?

 辞書には、「金銭や労力などの面でその活動や事業を助けること。」と書かれています。しかしこれは、私たちが目指している支援の姿とはちょっと違います。活動に対してのお金の支援はともすれば権力性を持ってしまう恐れがありますし、労力の提供についても、災害直後の後片付けのように必要な時はもちろんありますが、ただ単に面倒くさい部分をやってあげるだけではその組織の成長を妨げてしまうかもしれません。相手から「成果があった」と思ってもらえてこそ、意味のある支援になると考えます。

 先日受講した研修会でNPO組織強化コンサルタントの河合将生さんは、一緒にいてくれて良かったという「安心感」が大切だと話して下さいました。代理でやってあげるのではなく、「伴走」するという意識を持つべきだということです。伴走し対話していくことで、相手が内側から変化していく。それを信じて待つことが必要だと。確かに、刺激は外から受けますが、変化は内側から起こります。時間はかかりますが、いったん自分から変化することができれば、後の展開は早くなります。

 ただ、支援する側にスキルがないと、対話も、信じて待つことも、適切な変化に導くこともできませんし、人間的な魅力がなければ安心感を与えることもできません。変化の速度も、不安感も増していく中で、良き伴走者になるためには・・・新しい年になっても、じっくり考えていきたいと思います。


 

はこまち通信 vol.50 掲載(2019年10月発行)

はこまち通信 vol.50 掲載(2019年10月発行)

NPOまつりを終えて

49号で紹介した通り、まちづくりセンター今年の合言葉は「SDGsおし!」。ということで、7月28日に開催したNPOまつりも、SDGsを前面に押し出したものにしました。お陰様で多くの方にご来場いただきました。この場を借りて心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

さて、どのように「SDGsおし!」をしたかというと、事前の説明会では参加団体の皆様にSDGsについて簡単なレクチャーを行い、本番当日の各
ブースやポスターコーナーにはSDGs17分野の目標のどれに該当している活動なのかを掲示し、団体の活動内容を伝わりやすくしました。ゲーム
コーナーでは、“ソーシャル釣り堀ゲーム”や“SDGsババ抜き”を通して、100人近い子どもたちに楽しくSDGsを知ってもらうことができました。今回参加した78団体の活動内容をSDGsの視点から分析した結果も掲示しました。まだまだ動き始めたばかりですが、SDGsという言葉を以前よりだいぶ多く聞くことができ
るようになってきたと実感しています。なにより、17分野の目標はそれぞれがつながっていて、各団体の活動が様々な地球規模の課題解決に結び
ついているということを確認していただけたことは大きな成果だと考えています。

まちづくりセンターの「SDGsおし!」は、まだまだ続きます。SDGsカードゲームを使った研修会やSDGsフェアへの参加、施設を飛び出しての普及活動も大歓迎。様々な年代や立場の方に向けSDGsを広めていきますので、楽しみにしていてください。

ところで、NPOまつり当日、私は何をしていたかって?
もちろん、最大で唯一の担当、「晴れにする」を今年も見事達成したのでした。

はこまち通信 vol.49 掲載(2019年7月発行)

はこまち通信 vol.49 掲載(2019年7月発行)

まちづくりセンター今年の合言葉は、『SDGsおし!』

まちづくりセンター今年の合言葉は、「SDGsおし!」です。ゴールデンウイークは、SDGsクイズラリーを開催。館内に掲示されているSDGsクイズパネルを巡ることで、様々な課題に気づいてもらうきっかけづくりをしました。3階にはSDGsの柱をつくり、「誰ひとり取り残さない」という理念のもと掲げられている17の目標について、大人から子どもまで分かるようにしています。
また、教育大函館校の学生さんがつくってくれた「SDGsイシューマップ」を見ると、17の目標はどれもがお互いに結びついていて、どんな活動もそれが起点となって、良い流れをつくることもできるし、悪い流れになってしまうこともあると教えてくれます。

SDGsは世界の大きな目標ではありますが、自分を起点に、世界と共有しながら持続可能な未来を一緒につくっていくきっかけづくりもしてくれるのです。

2019年7月28日、まちづくりセンターを会場に第15回NPOまつりが開催されます。今年のNPOまつりのテーマは、やはり「SDGsおし!」。来場者や参加団体の皆様に楽しくSDGsを知ってもらい、SDGsを意識した豊かな生活をしてみたいと思ってもらえるよう、様々な企画を考えています。

SDGsは、企業にとっては利益向上の種。行政にとっては政策デザインの根拠。市民にとってはきっかけづくり。そして、NPOにとっては活動の道しるべや確認の手段として有効です。NPOまつりに参加していただくことで、それぞれの立場でSDGsを感じていただき、「誰ひとり取り残さない」未来を一緒につくっていくための、ささやかだけれど確実な一歩にしていければと思います。

皆様のご来場を、心よりお待ちしています。


セミナー講演風景 


はこまち通信 vol.48 掲載(2019年4月発行)

はこまち通信 vol.48 掲載(2019年4月発行)

留萌に行ってきました

2月の上旬という1年で最も日本海側が荒れる時期に、留萌市に行ってきました。留萌管内でまちづくり活動をしているキーパーソン30名程が集まり“ここに住み続けたくなるようなまちづくりをしていくために、何ができるか”を話し合いました。私はその進行役だったのですが、留萌管内でこれだけのメンバーが一堂に会したのは初めてだったそうです。

まちづくりは時間がかかります。留萌でも、様々な活動が行われていてもなかなか形になっていかないという悩みを多く聞きました。ただ一方で、井戸に例え「あとちょっとで水が噴き出してくる感触がある。もう滲みだしてきている」という言葉も多く聞きました。「井戸は、水が湧き出すまで掘り続けなければ意味がない」を合言葉に明るく活動を続けている姿は、とても感銘を受けました。

その留萌には、実はもう形になった活動があります。平成22年12月、留萌市内から書店が無くなってしまったことをきっかけに地元の主婦ら6人が立ち上がり様々な誘致活動を行った結果、翌年、留萌ブックセンターby三省堂書店が開店。現在も「三省堂書店を応援し隊」として活躍、まちの規模から想定する以上の売り上げを維持し続ける原動力となっています。代表の武良さんによると、ネットでは得られない「人」を感じさせることができているからとのこと。

「隣町増毛の日本酒、国稀が美味しいよ」というお誘いで行くことになった留萌でしたが、素晴らしい皆さんとの出会いにあふれた3日間になりました。


留萌のコミュニティFM『エフエムもえる』に急きょ出演 


はこまち通信 vol.47 掲載(2019年1月発行)

はこまち通信 vol.47 掲載(2019年1月発行)

SDGs(エスディージーズ)をご存じでしょうか?

最近、直径2.5センチくらいのドーナツ型のカラフルなバッジを着けている方を目にします。ビル・ゲイツも経団連会長も、スーツに17色のドーナツバッジが輝いていました。このバッジ、SDGs(エスティージーズ)の17の目標を表したもので、国連ショップ等で販売しています。SDGsの理念を広めたいと、まちづくりセンタースタッフも着けています。

SDGsで取り上げている17の目標や169のターゲットは、誰かが犠牲になったり取り残されたりするのではなく、世界のあらゆる人たちが自分らしく生き続けていける世界になるため達成しなくてはいけないものです。ただそれだけに、実現には困難なことが多いのも事実です。

しかしSDGsを知り、各々ができることを実践し広めていけば力になります。楽しみながら未来を変えていこうというユニークな活動がたくさん生まれています。企業価値の向上のためにも、SDGsを取り入れることが欠かせない時代になっています。SDGsは、どんな方でも関わることのできる取り組みです。ぜひあなたも行動に移してみてください。世界は良くなっていきますよ!

最後に、『はこまち通信』は今号からリニューアルしました。これからも、よろしくお願いいたします!

SDGsについては今号(vol.47)P2~3の新春特集でもふれています。